「出会わない日は、ほぼない」──街中に千葉ジェッツ、船橋にて【千葉ジェッツのすごい地域貢献とは】

*写真は市民招待でもらったチケット昨年観戦したららアリーナの試合
いつものように、休日の午後にわが街船橋の運動公園を歩いていたときのこと。園内にある小さなバスケットボールコートが、千葉ジェッツ仕様になっているのに気がつきました。赤と白のカラーリングが鮮やかで、ふだん子どもたちが遊んでいる姿で見慣れたコートが、いきなりジェッツカラーで飾られていました。
写真に残そうとスマートフォンを手にしたものの、何を勘違いしたか全く別のものを写して帰り、手元に写真は残ってないのですが、その分、目に焼きつけて帰ってきました。その後、千葉ジェッツの公式サイトを確認すると、やはり運動公園のコートがジェッツ仕様に塗り替えられたことが報告されていました(参考記事)。ちょっと伝わらないかもしれませんが、テニスコートの横にあるこのコートは結構遊びに来ている地元の方も多くいますので、こういった取り組みは地域の人たちが気軽にプロチームの存在を感じられる場所となり、思っている以上に心に残ります。
コンビニにも、デパートにも、ららぽーとにも
船橋に暮らしていると、千葉Jetsに出会う機会は実に多いものです。例えば市内の一部(全部?)のファミリーマートでは、選手たちの大きなパネルが飾られていて(店ごとに選手が違う)、買い物のついでに思わず立ち止まって見入ってしまうことがあります。これ結構普通になっているので忘れがちですが、「この人、前の試合でスリーポイント決めてたな」とか、日々の生活のなかでチームの話題が自然と入り込んでくるのは、なかなか贅沢な体験かもしれません。
また、船橋駅近くのデパート「船橋東武」でも、ジェッツの選手写真が飾ってあるし、ららぽーとTOKYO-BAYの中にもジェッツの常設コーナー(神社?)があり、ファンにとってはちょっとした聖地のような空間です。
こうした「日常の中のプロスポーツ」があることに、最初は驚きました。でも気がつけば、それが当たり前になってきています。先ほどのバスケットミニコート以外にもボランティア活動や地元密着のイベントへの参加など、絶妙なバランス感覚で存在する千葉ジェッツの地域との関わり方に、いつもありがたいなと感じます。
市民とつながる「ららアリーナ」
2024年に完成した「LaLa arena TOKYO-BAY」は、まさにその象徴のような存在です。個人的にはその前の「船橋アリーナ」も嫌いではありませんが、この「ららアリーナ」プロ仕様の本格的なアリーナでありながら、市民を対象とした無料招待や体験イベントなども積極的に行っていて、地域に開かれた施設としての役割をしっかり果たしています。コンサートも開催されますし、盛り上がってますが、できたら相撲巡業などやってもらえると良いのですが…。
ジェッツの試合を観に行くと、老若男女問わず、さまざまな人たちが会場に集まってきていることがわかります。子ども連れの家族、学生、応援グッズを持ち込んだ年配の方々──。この場所に、スポーツを軸にしたコミュニティが確かに存在しているのだと実感します。
地域密着を掲げるスポーツチームは全国にたくさんありますが、ここ船橋での日々は、それが単なるスローガンではないことを教えてくれます。「気がついたら応援している」「気がついたら元気をもらっていた」。そんな感覚が、暮らしの中に溶け込んでいます。
もう一つの誇り──クボタスピアーズ
そして、千葉ジェッツと並ぶ存在として忘れてはならないのが、ラグビーチームの「クボタスピアーズ船橋・東京ベイ」です。
こちらもまた、地域とのつながりを大切にしているチーム。試合の応援はもちろん、地域イベントへの参加や、小学校でのラグビー体験教室など、スポーツの裾野を広げる活動を数多く行っています。
試合の時期になると、駅前に応援フラッグがはためき、市内の施設に選手のポスターが掲示されるなど、街が一体となって盛り上がる様子が見られます。ちょっとしたイベントに、スピアーズの選手が参加されていたり、プロスポーツの「身近さ」を実感する瞬間がたくさんあります。
普通にあるけど、ありがたい風景
バスケットボールとラグビー。ジャンルは違えど、どちらのチームにも共通するのは「地域とともにある」という姿勢です。そしてそれを、形だけではなく、ちゃんと日々の風景として根づかせているのが、ここ船橋という街。
大げさに言うつもりはありませんが、そんな環境の中で暮らせることを、ありがたいなと思っています。もちろん不満もたくさんありますが、プロスポーツチームとのつながりという面では恵まれていると思います。
少し車で走っていると富樫選手の広告やジェッツの練習場があったり、船橋の駅周りを散歩をすればジェッツのロゴやスピアーズののぼりが見える。週末にはアリーナやスタジアムで本物の試合が観られ…、結構船橋では普通なんですが、きっとこれは、とても豊かなことなのだと思います。