スポーツボランティアの始め方②ー障がい者スポーツボランティアで見つける「新しい視点」と「学び」のカタチ

スポーツボランティア

船橋を中心とした千葉エリアで、誰もがスポーツを楽しめる環境づくりを目指す「ふなばしスポーツ」。私たちは日頃から様々な競技の現場に足を運び、選手や運営スタッフ、そしてボランティアの皆さんと交流を続けています。

今回は、前回も少し紹介したスポーツボランティアの参加の仕方と、特にユニバーサルスポーツ(障がい者スポーツ)を支える「ボランティア」という関わり方に焦点を当ててみたいと思います。

ボランティアと聞くと「奉仕」や「助け合い」といった言葉が浮かびますが、実際に現場に身を置いてみると、そこには単なるお手伝い以上の、参加する側にとっても大きな「楽しみ」と「学び」が溢れています。

「支える側」として感じる、小さな役割の大きな意義

スポーツ大会は、数多くの「役割」の積み重ねで成り立っています。

受付をする人、機材を運ぶ人、タイムを計測する人、あるいは会場の案内をする人。ボランティア一人ひとりが担う仕事は、大会全体の運営から見れば、決して目立つ大きなものではないかもしれません。

しかし、その一つひとつのピースが欠けてしまえば、選手たちが全力を出し切る舞台は完成しません。

ボランティアとして参加する最大の喜びは、こうした「運営のサポート」を通じて、直接的、あるいは間接的に選手の役に立てているという実感にあります。

「自分が動くことで、目の前の選手がスムーズに競技に集中できている」

その手応えを感じたとき、ボランティアは単なる「補助者」ではなく、共に大会を作り上げる「チームの一員」としてのやりがいを噛みしめることができるのです。

フラットな対話が生む、心豊かなコミュニケーション

ボランティア活動の大きな魅力の一つに、選手の方々とのコミュニケーションがあります。

これまで多くの現場を見てきましたが、パラスポーツの世界で活躍する選手たちは、驚くほど丁寧で、凛とした姿勢で他者と接してくださる方がほとんどです。

障がいの有無といった属性を超えて、一人のアスリートとして、あるいは一人の人間として向き合うその時間は、ボランティアにとっても非常に心地よく、楽しいひとときとなります。

そこには「助けてあげる側」と「受ける側」という上下関係はありません。

むしろ、厳しいトレーニングを積み、競技に真摯に向き合う選手たちの言葉や立ち振る舞いから、私たちの方が教えられること、学ぶことの方が多いと感じる場面が多々あります。

こうした「フラットな視点」での交流は、日常生活ではなかなか得られない、ボランティアならではの財産といえるでしょう。

現場だからこそ味わえる、スポーツの「熱量」と「迫力」

ボランティアの特権は、何と言っても競技を「至近距離」で見られることにあるのではないでしょうか。

もちろん、役割を全うすることが第一優先ですが、スタッフとして配置されたエリアのすぐ目の前で、車いすが激しくぶつかり合う音や、水面を切り裂くような力強い泳ぎを目の当たりにすることがあります。

テレビの画面越しでは伝わらない、空気の振動や選手の息遣い。

そうした圧倒的な競技の迫力に触れられるのは、現場にいるスタッフならではの贅沢な体験です。こうした生の興奮を共有できることも、スポーツボランティアへの参加を後押しする大きな動機となります。

また、競技時間以外の「選手同士の交流」「ご家族の中でのコミュニケーション」を間近で見られることも興味深い点です。

試合前の集中した表情から、試合後のリラックスした笑顔まで。一人のアスリートが持つ多面的な魅力に触れることで、その競技に対する理解もより一層深まっていくはずです。

運営の裏側から学ぶ「知識」と「仕組み」

ボランティア活動は、個人のスキルアップや知識の習得という面でも非常に有益です。

特に「将来的に自分でイベントを企画したい」「地域でスポーツコミュニティを立ち上げたい」と考えている方にとって、大会の運営を内側から観察できるチャンスはそう多くありません。

「どのような動線で案内すれば混乱が起きないのか」 「障がいのある方々にとって、どのような設備や声掛けが必要なのか」

こうした「運営のノウハウ」は、実際に動いてみて初めて気づくことばかりです。

現場で何が必要とされているのかを肌で感じる経験は、単なる知識としてではなく、実践的な「知恵」として自分の中に蓄積されていきます。

ふなばしスポーツが大切にしている「誰もが主役になれる場所づくり」においても、こうしたボランティア経験者が持つ現場視点は、非常に重要な価値を持っています。

船橋の街に、スポーツボランティアの輪を

船橋市内には、船橋アリーナや運動公園など、数多くの素晴らしいスポーツ施設があります。こうした場所で、日々多くの挑戦が繰り広げられています。

ボランティアとして参加する理由は、人それぞれで良いのだと思います。

「選手の役に立ちたい」 「迫力ある競技を間近で見たい」 「運営の仕組みを学びたい」

どのようなきっかけであっても、一歩踏み出してみれば、そこには想像以上に豊かな「楽しみ」が待っています。

過度に気負う必要はありません。自分にできる範囲で、少しだけ誰かのサポートに回ってみる。その小さな一歩が、自分自身の新しい価値観を育み、ひいては船橋のスポーツ文化をより温かなものへと変えていく力になります。

私たち「ふなばしスポーツ」も、皆さんと共に現場に立ち、スポーツを「する」「観る」だけでなく、「支える」楽しみを分かち合えることを楽しみにしています。

次回の大会、あなたもボランティアとして、新しいスポーツの魅力に触れてみませんか?