令和7年度千葉県障害者スポーツ大会 バスケットボール(知的障害者):船橋アリーナ【レポート】

11月23日、船橋アリーナで開催された「令和7年度千葉県障害者スポーツ大会 バスケットボール(知的障害者)」に参加してきました。
当日は早朝まで冷たい雨が降り、冬らしい空気が漂う一日でしたが、会場の中はその寒さを忘れさせるほど熱気にあふれていました。男子7チーム、女子5チームが参加し、それぞれのコートで真剣な表情と活気ある声が響いていました。
それぞれの役割が光る試合運び
試合を見ていると、どのチームも「それぞれに合った役割」を大切にしていることが伝わってきます。距離が多少遠くても、チャンスがあれば積極的にシュートを狙いにいく選手。パスが得意でなくても、相手の主力にしっかりマークし続けてディフェンスに集中する選手。自らはシュートを打たずとも、ボールを確実にキープし、チームの中心選手へと正確にパスを供給する選手。それぞれの選手が自分の役割に責任を持ち、チームとして機能するよう考えられていることがよく分かります。
コーチ陣のサポートも印象的でした。強く指示するというより、個々の特性を踏まえたアドバイスを送るスタイルで、選手が安心してプレーに取り組める雰囲気がつくられていました。状況に応じて声をかけ、選手の気持ちが切れないよう寄り添う姿勢は、この大会ならではの温かさのひとつだと感じます。
以前、車いすバスケットボールの大会を拝見した際にも思いましたが、「誰にでも活躍できる場がある」という考え方がチームの中に自然と息づいているようでした。無理に役割を押しつけるのではなく、その人が最も力を発揮できる場所を見極めて任せる。こうした柔軟なチームづくりは、スポーツの持つ多様性の魅力をあらためて感じさせてくれました。
会場を包む一体感と、プレーに込められた気持ち
競技を見ていて特に心に残るのは、「普段あまりシュートを打たない選手が得点を決めたとき」の会場の盛り上がりです。
仲間の喜び方、コーチの表情、ベンチの声。誰もが素直に嬉しさを表現していて、スポーツの良さがそのまま形になったような瞬間です。大げさではなく、体育館の空気が一度ふわっと明るくなるような感覚があります。
また、これはどの障がい者スポーツを支援していても思うのですが、選手のみなさんの礼儀正しさにも毎回驚かされます。「ありがとうございます」「よろしくお願いします」といった言葉を自然に交わせる選手が多く、プレーの合間にも相手チームや運営スタッフを気遣う姿が印象に残りました。
喜びも悔しさも、そのまま受け止める時間
大会中は、うまくいかないプレーに悔しさをにじませる人もいれば、ちょっとしたミスをして恥ずかしそうにする人もいます。思うように体が動かず泣いてしまう選手、なぜか突然怒り出してしまう選手もいました。それでも、周囲のスタッフやチームメイトは慌てず、その人の感情を否定することなく受け止めていました。
「できること」「できないこと」の線引きを強く意識せず、それぞれの状態に合わせてサポートする。
その雰囲気づくりがとても自然で、むしろ会場全体が“安心してプレーできる場”として機能しているように感じました。
家族や関係者の皆さんには、日頃からのサポートや工夫があることを想像します。スポーツ大会は一日限りですが、その裏には長い時間の積み重ねがあると思うと、何気ないプレーにも重みがあるように感じました。
参加して改めて感じたこと
今回の大会は、スポーツとしての魅力と、人の温かさが同時に伝わってくるものでした。選手の全力のプレーはもちろん、会場のあちこちで交わされる言葉や表情から、参加者全員が競技を大切にしていることが伝わってきました。
スポーツには勝ち負け以上の価値があり、誰かと一緒に時間を過ごすだけで生まれる豊かさがあります。大会を終えて会場を出るころ、いつもサポートをありがとうございましたと言っていただくのですが、今回もこちらのほうこそ「参加させてもらってありがとう」という気持ちになっていました。
この大会には昨年別のメンバーが参加して話を聞いていたので今年申し込みをして参加しました。これからもふなばしスポーツとして、協力して今後もこうした地域のスポーツの現場に関わり、より多くの人が安心して参加できる環境づくりを進めていきたいと考えています。

