BEYOND STADIUM 2025が新宿で開催|11月1日・2日にパラスポーツ体験・観戦イベントが開催されます

ビヨンドスタジアム2025

誰でも立ち寄れる“パラスポーツに触れる入口”として東京都ではBEYOND STADIUMというイベントが毎年開催されています。

今週末の三連休。東京都では毎年この時期に行われているパラスポーツの体験イベントが今年も「BEYOND STADIUM 2025」として11月1日(金)・2日(土)に新宿住友ビル 三角広場で開催されます。無料で参加でき、競技体験やステージ企画、ゲストアスリートとの交流などが一か所で味わえるイベントです。

場所は新宿駅から徒歩圏内でアクセスも良く、買い物や移動のついでに立ち寄ることもできるため、初めてパラスポーツに触れる方にとっても参加しやすい雰囲気があります。どなたでも入場可能で、年齢や障がいの有無を問わず歓迎されるオープンな場づくりが特徴です。
実は何年か前のこの手のイベントにでたことが、私が障がい者スポーツに携わりたいと考えるきっかけにもなっています。そんなに仰々しい感じではなく気軽に参加しても楽しめるイベントです。

イベント概要と会場の魅力

会場となる「新宿住友ビル 三角広場」は天候に左右されない全天候型の屋内スペースで、広さが十分に確保されています。来場者が自由に回遊できる構成で、ステージと体験ブースが自然に視界に入るつくりになっているのが特徴です。

会場内には体験型の競技スペース、展示エリア、企画ブースなどが並び、初めて訪れる方でも“順路に迷わず楽しめる”構成になっています。障がい者スポーツをはじめて見る方でも「見学→体験→理解」という流れを自然に踏めるのは、このイベントならではです。

パラリンピアンが参加するボッチャ大会

今年もボッチャの競技企画が実施され、パラリンピックで活躍した選手が登場します。例えばボッチャであれば練習試合にも出場予定の廣瀬隆喜選手、遠藤裕美選手、杉村英孝選手。いずれも日本代表として世界の舞台で実績を持つトップアスリートです。(パッと浮かばなくても、お顔を見れば必ず「あの人だ!」とわかると思います)

大会形式で行われるため、日常的な練習会とは違い、試合の流れや戦術の駆け引きを間近で見られます。投球角度やボールの止め方など、細かなテクニックがはっきり観察できる距離感もこのイベントの魅力です。試合を観た上で体験ブースに回ると、競技の奥行きがより分かりやすくなります。

参加者の多様さがつくる“入りやすさ”

BEYOND STADIUM の特長の一つは、参加者の多層性にあります。経験者・未経験者、障がいの有無、年齢層などが入り混じることで、自然と「誰が参加しても浮かない」環境が生まれます。

昨年は、障がいのあるお子さんとご家族が一緒に競技説明を聞きながら体験に向かう様子や、旅行中にたまたま立ち寄った海外からの来場者がステージに見入っていた光景が見られました。入口の広さ・敷居の低さは、このイベントが継続的に評価されている理由の一つです。

今年は別会場でのサポートのため参加が難しく

私自身は、今年は同時期に千葉で開催されるパラ水泳大会のサポートに入る予定となり、スケジュールが完全に重なってしまいました。例年足を運んでいた分、個人的にも残念ではありますが、現地サポートに回ることもまた地域で支える一つの形として大切に思っています。

会場へ赴くことは難しくとも、「こうした入口のイベント」が都市部で整然と開かれ続けていること自体、大きな価値を持ちます。近隣の方、当日新宿方面へ足を運ばれる予定の方には、ぜひ立ち寄ってみていただきたい内容です。

観る・知る・体験するを一度で

このイベントは「観戦(競技を見る)」「理解(選手や運営の説明)」「体験(ミニプログラム)」が一か所で完結します。たとえば、

  • 競技の説明を受けたあとで試合を見る
  • 実際に体験したうえで選手の表情を追う
  • 家族や友人とともに新しい競技に触れる

こうした一連の流れが一日で完了するのは、常設施設では得られない体験です。知るきっかけとしても、次につながる道標としても活用できます。

“まず足を運べる場所”が持つ意味

パラスポーツには、見学のハードルより「最初に会場へ行く」というハードルの方が高いケースがあります。競技ルールを知らなくても、専門用語が分からなくても歓迎されることを実感できる場所があると、行動につながります。

昨年見かけた「子どもが新しい競技に挑戦したいと話していた」という光景は、その一例だと思います。入口が広いことは単なる親切設計ではなく、「次の一歩」を支える環境整備でもあります。

まとめ

なんだかまるで自分がやるかのように偉そうにベラベラ書きましたが、とても素敵なイベントです。それもBEYOND STADIUM 2025 は、今年も入場無料で一般公開されています。なかなかご自身でこのようなイベントを探していく機会は少ないかもしれませんが、私が感じているのは、このイベントは目的を決めて行く必要はなく、短時間の滞在でも何か得られるものがあるようなイベントになると感じています。パラスポーツに直接触れる経験は、知識や報道だけでは伝わりにくい“競技そのものの面白さ”を実感するきっかけになります。

予定が合う方は、ぜひ立ち寄ってみてください。初めての方でも安心して参加できる環境が整っています。