すげーぞ玉鷲!そして一山本は単独首位!ー令和7年大相撲名古屋場所

令和7年大相撲名古屋場所

7月23日(水)令和7年大相撲名古屋場所は昨日10日目を終えました。
この何年間かすっかり相撲にハマってしまいました。以前に記事で触れた通り、千葉巡業を見に行きましたし、今月は名古屋場所を連日テレビ観戦。力士たちの一挙手一投足に目が離せません。中でも注目しているのが、この夏場所で存在感を増している二人、一山本関と玉鷲関です。


一山本関──実直な取り組み姿勢、ただし単独首位は少し…。

北海道出身の一山本関は、10日目(7/22)を終えて9勝1敗。長い間、勝ち越しを目指す中堅力士という印象が強かった彼ですが、今場所はまさに好調そのもの。苦手な明生関を圧倒し、押し倒して9勝目──これで単独トップ浮上です。

私は以前から一山本関を応援してきました。彼の相撲を見る楽しみ方は、(言っていいかわかりませんが…)“強さ”よりも“誠実さ”。少なくとも土俵上では番付に一喜一憂せず、一番一番に真摯に向き合う姿勢。そういう地道な戦い方が好きで、勝っても負けても「今日の取り組みを見逃せない」と思わせてくれる力士です。今場所は、この地味で真面目な姿勢が評価される場面が続いており、ふだんとは違う“先手を取って押し負けない一山本”にワクワクしています。インタビューのちょっと独特な感じもファンだったら笑顔で見てしまうと思います。

もちろん「優勝」という言葉もちらほらと聞こえてきます。ただ失礼ながらなのですが、私にとっては(すこしだけ)「優勝」が彼に一番似合うのかどうかはちょっと別問題。なんだか少し違和感を感じるのは私だけではないはずだとおもいます…。本当に優勝したらそれはそれで歓喜してしまうと思いますが。どちらかというと「自分らしさを貫いた上での結果」が彼の魅力であり、ファンとしての楽しみでもあるのでそれこそ目の前の一番一番をしっかり取り組んでもらえるといいなと思います。


玉鷲関──40歳の挑戦。淡々と、それでいて熱い

そしてもう一人、玉鷲関。彼は今場所、幕内最年長40歳8カ月で、10日目に新横綱・大の里関を突き落として金星を獲得しました 。昭和以降では最高齢記録とあって、その快挙ぶりが大きく報じられています。

普段の彼は勝っても敗れても、まるで何事もなかったかのように淡々と土俵から下り、インタビューでも柔らかく語る姿が印象的でした。ですが、そんな玉鷲関が昨日の横綱戦で勝った瞬間にめずらしく(小さくですが)「ヨシっ!」とつぶやいていました。普段がそういう感じではない分、そんな姿を見るだけで感動してしまいます。いろいろ報道をみると今場所は相撲が「楽しい」とのこと、玉鷲関らしいコメントだなと思います。いつ見てもイキイキと楽しそうに見えるのですが、その裏には日々の練習があるのだと思うと頭が下がります。

年齢のことがフォーカスされがちですが、彼の相撲人生はむしろこれからが本番のようにも思えますよね。その姿やコメントからは、年齢やポジションに関わらず、自分自身を信じて“楽しむ心”を貫く大切さを教えられます。


相撲で感じる“日常の面白さ”

スポーツは結果がすべて、もちろんそれもわかります。でも、力士たちの取り組みや所作、コメントや姿勢の一つひとつが、私たちになにか心を響かせてくれる感動を与えてくれる感覚になります。

一山本関のように、実直に、毎日をしっかりと積み重ねる「小さな積み重ね」が魅力で…、玉鷲関のように、年齢や立場を超えて、日常を大切にしつつ、時に大きな挑戦を果敢に挑む姿が励みになる。いいですよね。

今場所、この後ふたりの力士がどんな相撲を見せてくれるか。それを楽しみに、しばらくは毎日テレビの前(実際は録画していますが…)にいることになりそうです。そして、どんな内容でもこの日曜の千秋楽までしっかり結果を見届けたいと思います。