デフリンピックを現地で観戦ーデフテニス菰方選手を応援してきました。

東京・有明テニスの森へ
東京・有明テニスの森で行われているデフリンピックのテニス競技を観戦してきました。今回、デフリンピックの試合を生で見るのは初めてで、どのような試合運営がされているのか、実際のプレーはどんなものなのかを知りたいと思っていました。
会場は全体的に落ち着いた雰囲気で、観客の数も多すぎず、選手にとって集中しやすい環境が整っているように感じました。華やかさやにぎやかさとは少し異なり、競技そのものにしっかり向き合える空気が流れています。
菰方選手の女子シングルスを観戦
この日は、16強がそろって対戦となります。その中でも日本代表の 菰方(こもかた)選手の女子シングルスが行われており観戦することができました。結果は危なげなく2セットを取って 菰方選手が8強へ進みました。確か6-1、6-1(だった思います…)とスコアだけを見れば差があるように思える展開でしたが、実際にはラリーも多く、相手の台湾の選手も強いストレートやスライスなどを効果的に使っており、とても見ごたえのある試合でした。
生で見ると、球筋の速さやコースの作り方、試合中のリズムの取り方など、画面越しではわかりづらい部分がよく伝わってきます。菰方選手も、相手のボールに対応しながら自分の形を作ろうとする姿勢が随所に見られました。展開自体は早めに進みましたが、内容としては十分に見ごたえのある試合だったと思います。
デフリンピックでも基本ルールは通常のテニスと同じ
観戦前に気になっていたのが「通常のテニスとルールが違うのか」という点でした。結論としては、デフリンピックだからといって特別な規定が追加されているわけではなく、基本的には一般のテニスと同じルールで行われていました。
車いすテニスで見られるような“2バウンドOK”のような独特なルールは無かったようです。また、ポイントの数え方や試合の進行も通常と同じです。
そのため、試合内容の理解や展開の読みやすさは通常のテニスと変わりません。プレーの質も高く、会場にいると「これが国際大会の標準なのだ」と自然に納得できるものでした。
審判によるスコアの伝え方
現地で印象に残ったのが、審判のスコアコールです。審判は普段どおり声でスコアを伝えていましたが、それと同時に手のサインでもポイントを示していました。これは聴覚障害のある選手に確実にスコアを伝えるためのものだと思われます。
大げさな動きではなく、最小限でわかりやすいジェスチャーが取り入れられており、プレーの流れを止めることなく、必要な情報がちゃんと届くようになっていました。こういった運営の工夫は、現地で実際に見て初めて理解できる部分です。
他のコートの試合や練習も見学
菰方選手の試合後、周囲のコートも見て回りました。別のコートではデンマークの選手が試合をしており、ショットの強さやテンポの速さが印象的でした。また、サブコートでは男子選手が練習をしていて、サーブ練習やストロークの調整を丁寧に行っていました。
会場も国際大会らしく、さまざまな国の選手が同じ施設で準備を進めており、それぞれが自分のペースで試合に向けた調整をしている様子が見られます。また英語だけではなくスペイン語やそれぞれの国の言葉が飛び交っていました。また、それだけではなく選手とコーチ、観客の方でも所々で手話でコミュニケーションをとっている姿がみられ、デフの大会なのだなと改めて実感しました。こうした空気感も、会場へ足を運ぶことで得られるものだと思います。
スタッフの方々も活躍していました
今回は長時間の滞在ができず、菰方選手の試合と、ほかの試合を少し見たところで会場を後にしました。それでも、デフリンピックのテニスがどのような形で運営され、どのように選手が競技に取り組んでいるのかを知るには十分な時間でした。テニス会場はピンクが基調の企業ロゴなどとても素敵な感じだったのと、ボランティアの方のユニフォームがピンクの上着で、ロゴと合わせて会場が華やかな印象でとても良かったと思います。
夕方には日本女子ダブルスの試合も予定されており、帰宅後はそちらの配信を視聴するつもりでした。シングルスとは異なる連携の動きが見られるため、こちらも楽しみにしています。
YouTube配信でも観戦できます
デフリンピックのテニス競技は YouTubeでライブ配信も行われています。現地までの移動が難しい場合でも、試合の様子をリアルタイムで見ることができます。ニュースなどで話題にはなっていますがテレビなどの中継がありませんのでぜひこちらで観戦してみてください。
公式配信ページ:
https://deaflympics2025-games.jp/Watch-the-Games/Live-Stream/#gsc.tab=0


