Fitbit Inspire 2突然のトラブル。予定外の買い替え記

よもや、と思いました。
長く使ってきたFitbit Inspire 2が、急に調子を崩したのです。
きっかけは海でした。
先日、少し海に入った際に、Inspire2をついそのまま手首につけたまま海に入ってしまいました。
「防水だから大丈夫だろう」と思っていたのですが、そのあとから画面が反応しなくなり、慌てて充電。なんとか電源は入りましたが、どうも様子がおかしい。
それ以来、電池の減りが急に早くなってしまったのです。
以前は1週間は余裕で持っていたのに、いまや1日もたないことも。再起動しても改善せず、使用感も不安定。いよいよ寿命を感じるようになりました。いえ、寿命ではなく私が壊してしまったかもしれません。いずれにしても困ったこととなりました。
「もうちょっとがんばってほしい」けれど
Fitbit Inspire 2は、派手な機能はないものの、とても実用的なデバイスでした。
日常の歩数や睡眠の質をさっと確認でき、特別な操作もいらない。
軽くて邪魔にならず、通知もさりげない。初めて身につけたときの「これはいいな」という感覚を、今でも覚えています。
そんな気に入り方をしていたので、いざ不調となるとやはり少し惜しい気持ちになります。
ただ、冷静に考えれば、数年間ほぼ毎日使っていたわけで、バッテリーもセンサーも酷使してきました。
防水とはいえ塩水は想定外だったかもしれませんし、「これだけ働いてくれたのだから、そろそろ休ませてあげてもいいか」と(若干都合は良いですが)自然に思えてきました。
修理よりも買い替えを選んだ理由
一応サポートにも問い合わせてみましたが、修理費用が思ったより高く、対応も時間がかかるとのこと。
結論として、「それなら買い替えたほうがいい」というシンプルな判断になりました。
ちょうど最近はGarminやGoogle、Fitbitの新モデルが次々と登場していて、選択肢も豊富です。
これを機に一度環境を変えてみるのも悪くないかもしれない。そんな気持ちで、次の機種を探しはじめました。
新しい相棒はGarmin Venu 3に
最終的に選んだのは、GarminのVenu 3。ちょっと最初はVenu 4を検討していたのですが、いろいろ思うところあって、こちらに決めました。
詳しい使い心地などはまた別の機会に書こうと思いますが、第一印象としては「少し世界が変わったな」という感じです。
これまでのFitbitが“軽快な日常ツール”だったのに対し、Garminは“運動や体調管理をしっかり記録する計測機器”という印象。
同じように腕につけていても、目指している方向が少し違うようです。
デバイスとのつきあい方を見直す
今回の出来事で感じたのは、「ガジェットとの距離感」でした。
毎日使っていると、それがあるのが当たり前になります。
時計代わり、アラーム代わり、体調の目安。気づけば、生活の中に自然と溶け込んでいました。
でも、ひとたび動かなくなると、「あ、これがないと意外と不便だな」と思う。
かといって、壊れたからといって深刻に落ち込むほどでもない。
なんというか、長く使ってきた道具をひとつ手放すような感覚です。
身の回りのものがデジタル化していく今、「使い切る」という感覚を味わう機会は意外と貴重かもしれません。
バッテリーの寿命や機能の限界は避けられませんが、それもまた自然な流れ。
モノとしての終わりを迎えたときに、少しの名残惜しさと同時に「次はどう使おう」と考えられるのは、悪くない体験だと思います。
「健康を測る道具」から「生活を支えるパートナー」へ
フィットネストラッカーを使い始めた頃は、歩数や睡眠スコアを見るのが目的でした。
でも、数年たつうちに、それは単なる「データ」ではなく「生活の記録」に変わっていったように感じます。
数字を追うことが目的ではなく、自分の体調を理解するためのヒントとしてデータを使う。
そう考えるようになったのは、Fitbitのおかげかもしれません。
今後、Garminを使っていく中で、また新しい気づきがあるのだと思います。
まとめ ― 日常の中の小さな節目
Fitbit Inspire 2の突然の不調は、ちょっとした出来事でした。
けれど、その小さなトラブルをきっかけに、使い方や生活のリズムを少し見直す機会にもなりました。
「これがないと困る」というより、「これがあったから少し良くなった」。
そう感じられるツールだったからこそ、買い替えも前向きに受け止められます。
これからはGarmin Venu 3とともに、また新しい記録を重ねていきます。
引退したFitbit Inspire 2は、机の引き出しの隅で、しばらく静かに休ませておこうと思います。というかもしかしたらまた戻るかもしれません…。